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2013年9月20日金曜日

大きな写真をつくる

これまで暗室でのプリント作業は、六切というサイズを仕上げることに集中して作業をしていた。六切はだいたいiPadくらいの大きさで、大きな写真とは言いがたい。難しさの意味合いにもよるが、おおむね大きなサイズになるほどプリントの難易度は上がると言える。かといってハガキくらいの大きさに仕上げようとしても、情報量が少なくなりすぎて練習の成果も小さくなるという面もある。コストの兼ね合いも重要な問題だけど、練習としても仕上がりとしても、ちょうどバランスの取れるサイズが六切なのかなという感はある。ぼちぼち感覚もできてきたところで、11月には秋のデザインフェスタがあるため、展示の機会に合わせて、そろそろ大きな写真を作りたいという願望が膨らんできた。

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プリント作業は「引き伸ばし機」という、電球が内蔵された機械にネガをセットし、そのネガを通過した電球の光を、引き伸ばし機のレンズの下に置いた印画紙に与えるという露光作業が行われる。

引き伸ばし機はこんな感じの機械



この引き伸ばし機の台の上に印画紙を置くのだが、そのまま置いてはズレてしまうので、通常はイーゼルという器具に印画紙を固定する。印画紙の種類によっては紙が反り上がっていたりするので、押さえつけて平面にするという役割もある。昔から写真には白い枠がついているが、この枠のもともとの正体とは、イーゼルが印画紙の周囲を押さえつけた結果、光が当たらずに白く残ったもの。このブログツールにおいても、画像を掲載すると画像の外側に白い枠が自動で追加されるようだ。こんなところにも「写真」は残っている。

イーゼルはこんな感じの器具

上から見るとこんな感じ

このように、イーゼルの大きさによって、押さえつけることのできる印画紙のサイズの上限が決まってしまうため、大きなプリントをつくるためには、大きなイーゼルが必要になる。しかし、大きなイーゼルは非常に高価で、とても手が出ない!

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そこで「大全紙」専用のイーゼルを自作することにした。
寸法を色々考えて、ホームセンターでMDF材を買ってカットしてもらった。
600*910mmのMDF板からの切り出しですべて間に合ったが、1000円くらいだった。
金具とかネジとかを合わせても2000円かからなかったと思う。
MDF材は木質繊維を接着剤と混ぜて固めたもので、これを選んだのは、自然な材料だと反ったり膨らんだりして平面性に影響があるかもしれないと思ったため。MDFは平滑で均一な材料ではあるが、とても水濡れに弱くビスや釘の食いつきも悪いといったデメリットもある。

用意した材料を組んでみる

 下のボードに印画紙を置いて、上の枠で印画紙の辺を押さえつける構造

枠の四隅のL字金具は下にハミ出させて、置くと定位置におさまるようにした 

開口部の寸法はF10号のパネルより少し大きくなるように合わせた。

たいへんな大きさにショック!!(全然見えないけど)

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さて、露光ができたとしても、薬品処理の段でも器具の巨大化が必要になる。
四角いバットに薬液をプールして印画紙を沈めるような「皿現像」をしようとすると、巨大なバットを何枚も並べるような場所も無いし、なにより器具がべらぼうに高価なので、なんとか安く現像できるよう、種類の違う器具を自作する。

内径150mmの塩ビ管・キャップ・継ぎ手・掃除口 

大全紙の長辺に合わせたサイズに切断

ズゴゴゴゴゴゴゴゴ

ミュータンジェンの誕生

この筒の中に露光した印画紙を丸めて収納し、薬液を順番に入れてゴロゴロ転がせば処理ができるという寸法だ。フィルムの現像はこうした缶のような器具で現像するので、印画紙でもできるはずだ。場所もとらないし、なにより安い。

大全紙の短辺が重ならないように収めるなら、内径はおよそ162mm必要なのだが、1メートルに切り出された状態で購入できる塩ビ管では150mmが最大だった。ほんの少し重なってしまうが、最終的にはそれより一回り小さなF10号のパネルに仕上げるので問題ないと判断した。

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大きなプリントができるようになったら、この巨大な写真をさらに何枚も並べて、やっと全体像が見えるというような超巨大プリントに取り組みたい。
巨大なプリントには巨大な情報量が必要になるだろうから、今後あたらしく撮影していく作品については、そうした巨大な内容を宿らせていきたいと考えている。

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