・巨大招き猫のラッキーちゃんがやってきた。
戦後から商売で身を立ててきた祖父の家に眠っていた古い招き猫が、縁あってうちに引っ越してきた。
せっかくの縁起ものが埃まるけである
水拭きして磨いて
日干し
どうしてラッキーちゃんがうちに来たのかというと、その前日に、父と常滑(トコナメ)という焼き物が有名な土地に出かけたことがきっかけである。常滑は招き猫の名産地でもあって、茶香炉を探しに行ったのだけど、招き猫も面白かったので、いちばん小さなのを買って帰ったところ、それを見た父が(そういえばでっかいのが倉庫に…)と思い出して、祖父宅から持ってきた、というわけ。
招き猫には身体の色とか、右手か左手かによって招くものや除けるものが違うらしい。
茶香炉というのは、お茶の葉っぱを下から蝋燭で炙って、お茶の香りを楽しむための香炉。常滑が発祥の道具らしく、これで炙った茶葉は焙じたてのほうじ茶として二度楽しめるというスグレモノだ。
四角い茶香炉と、厄よけ&人まねきの招き猫
偶然だろうけど、ラッキーちゃんを磨いて乾かして玄関に置いた次の日、上海のときみたいに、海外に写真を展示できるかもしれないチャンスを告げる電話がきた。
今回は東京は上野で行われる予選を勝ち抜き、今後、中国・韓国で行われるアートフェアへの出場を賭けて、一般投票でその座を競い合うことになった。
美術に順列をつけるのはまったくナンセンスと言えなくもないけど、逆に順列が無いと考えることも同じくらい、何らかに対して失礼なのかもしれなくて、勝っても負けても、今まで避けてきた「そういうこと」を味わう機会としても活かせればいいのかな、という感じ。
・実家の環境を整備中。
東京・三鷹のシェアハウスを抜けて、愛知県の実家へ生活拠点を移した。
もろもろの事情はあるのだが、そのへんは省略する。
さすがに実家は自由度がマックスなので、むちゃくちゃやっている。
キャットウォークを制作。猫が喜んで登っている。
暗室は別室を改造する予定で、まだ設計している段階だけど、ついに、ついに、念願の、【全暗状態で使える蛇口と流し台が完備された暗室】が実現される予定。もう本当にこれがチョーーーーーーー欲しかった。
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さて、上野で行われる展示についてですが、5月7日あたりから、およそ1ヶ月の間、開催されます。そこでは、今までどこにも出していない、加藤が去年の夏に撮影した、東京時代の最後の作品を出す予定です。
気持ちの問題がいろいろ進展して、今はすごく元気だから、正面から向き合うことができなかったアレコレに、改めて取り組むことができそうな予感がしている。
正直、まだ現像すらしていないので、どんなものが出てくるのか、自分でもわからん。
ただ、それで勝負する、と決めたので、やるだけ。
ちなみに、今回はF10号パネルで出します!
詳細はそのうち。